レントゲンのはなし

歯科レントゲン検査の危険性は、ほとんどありません。

萩原歯科医院では、お口の中全体を一枚の写真に現すパノラミックトモグラフィー(通称パントモ写真)と、世界規格の18枚法デンタル写真という二種類の撮り方で、お口の中全体のレントゲン写真を撮影します。パントモ写真だけでなく、18枚法のように細かい撮影することで、それぞれの歯とそれを支える骨の破壊がどれだけ進んでいるか、詳しく診査することが可能になります。 治療を必要最小限にして、しかも不足のないようにするための大切な検査です。

歯周病は歯を支える骨が、次第になくなっていく病気です

診断には骨の状態を調べるレントゲン検査と、歯肉ポケットの深さを測るプロービング検査は欠かせません。安全で信頼のある診療を行うために、一人ひとりの患者さんのレントゲ診断・検査結果の分析に充分な時間をかけています

X線を浴びることによる影響

今まで、歯のX線撮影で障害が起きた例は1例もありませんし、皮膚が浴びる線量も発ガンリスクも小さく問題になることはありません。 また、生殖器にX線を浴びる量も無視して差し支えない量ですし、防護エプロンをつければゼロになります。 発ガンのリスクを計算しても、デンタル写真10枚の場合、0・00015、 パノラマ写真の場合は、0・0001575とごく小さいものです。
患者さんの中には、まれに、歯のレントゲン撮影による放射線が、ガン、白内障、不妊症などを引き起こすのではと、心配なさる方もいらっしゃいますが、歯のレントゲン撮影の危険性は、ほとんどないと、研究により報告されています。

X線検査で一時的に不妊になることはありますか?

1回に2.25シーベルト(=2500ミリシーベルト)のX線を生殖器に浴びると、一時的不妊症になると言われています。 デンタル写真1枚を撮影したときに生殖器に浴びるX線の量は0.003ミリシーボルト以下なので、2500ミリシーベルト÷0.003ミリシーボルト=833333 つまり、
83万3333枚撮影すると「一時的不妊症」になる計算です。 通常の歯科レントゲン検査では一時的不妊症は起こりません
これはどう考えても現実にはありえない数字です。 その上、萩原歯科医院では、レントゲン撮影のときには必ず、 レントゲン線(X線)を通さない鉛製の防護エプロンをつけていただきますので、 歯のレントゲン撮影による危険性(リスク)は無視できるほど小さくなります。 さらに、問診によって、女性の方の妊娠中の撮影は可能な限り避けるように配慮しております。 どうぞ安心して、レントゲン検査を受けてください。

X線を浴びると白内障になるって本当?

白内障とは、眼球内の水晶体が何らかの原因によって濁る症状をいいます。 水晶体にX線を3~10Gy(グレイ)くらい浴びると、数年から十数年の潜伏期間を経た後で、白く濁って視力の低下を引き起こします。これが放射線白内障です。白内障が起こる枚数を計算してみると、デンタル写真なら18405枚、パノラマ写真なら53571枚となります。これは現実にはありえない枚数です。 放射線白内障が問題になるのは、頭頚部のガンの放射線治療であり、それ以外では起こりませんので、心配は無用です。

X線を浴びると、子供や孫に悪い影響が出るって本当?

子どもをつくる可能性のある人が生殖腺にX線を浴びた場合に突然変異が発生することを遺伝的影響といいます。
1Sv(1000mSv)を生殖腺に浴びたとき、10万人に4人の確率で、突然変異が起こります。自然に起こる突然変異が10人に1人の確率ですので、放射線の影響はかなり小さいものですし、1Svもの放射線を生殖腺に浴びることは、X線検査ではありません。
それよりも、環境中に存在する化学物質(農薬、薬、食品添加物、黄体ホルモン、ダイオキシンなど)のほうが、はるかに危険度は高いのです。

上記は『先生、歯のX線検査ってだいじょうぶ?』   砂書房 より具体的な例を挙げてみました。
監修  鹿島 勇  神奈川歯科大学放射線学教室 米国口腔顔面放射線専門医
著 閑野 正則 神奈川歯科大学附属病院 放射線技師長の本